2019.03.28
- HOUSE ORIGINの性能
「プレカット」のはなし
AUTHOR インサイド
皆さま、「プレカット」という言葉をご存知でしょうか?
初めて聴いた という方もいらっしゃると思いますので、少し説明させて頂きます。
これまでの伝統的な家づくりでは、現場に運ばれて来た材木に大工さんが一生懸命に手作業で継手の加工をして、その材木を組み上げていました。
しかし、この作業がとてもとても大変で、何とか簡素化しようということで、家を建てるのに不可欠なこの材木加工の殆どを、予め工場で行う技術が開発されました。これが「プレカット」です。
プレカットでは、コンピュータに完成形の3Dデータを入力し、それを工作機械と連動させて加工する「NC工作機械技術」が使われています。
1990年頃に開発されたNC工作機械技術は、色々な工作機械と組み合わせることで、材木だけでなくアルミニウム、セラミックス、ガラスなど様々な建築材料を加工することが出来ます。
この技術は今や多くの建築物に用いられており、ヘルツォーク&ド・ムーロンや伊東豊雄といった著名建築家による近年の”うねうね作品”には、このNC技術がフルで用いられています。
ちょっと横道に逸れたので、話を戻します。
このプレカット技術を使っての家づくりには、下記の様なメリットがあります。
- 現場での材木加工が大幅に削減されるので、工期が短縮できる
- 予め加工したものを現場に搬入するので、現場ゴミが削減できる
- 大工さんの危険作業が減るので、造作などの細かい作業に集中できる
私たちHOUSEORIGINも、このプレカットの技術を活かし、更に進化させた家づくりを行っています。
先日、HOUSEORIGINの材木を加工して頂いているプレカット工場を見学させて頂いたので、次回、その報告をさせていただきます。